映画・舞台

野村萬斎主演、映画『七つの会議』のあらすじや、みどころ

本日2月1日から『七つの会議』が上映されている。
先月、上映が待ちきれずに、原作を読んでみた。

その感想は、公開がさらに待ち遠しくなるほど、期待できる原作だった。

 

 

 

ざっくり言うと

 

・ワクワクドキドキさせられる、ストーリー展開

・ぐうたら社員だと思っていた、居眠り八角の意外な素顔

・長編であるにもかかわらず、一気に読まされてしまう。
そして後半の展開には、思わず目が離せなくなる

・最近では同じような不正を起こす企業が、実際にニュースを賑わせているので、小説の中の話ではなく事実か?と思ってしまうストーリー

 

 

原作のあらすじ

大手総合電気の雄であるソニックの子会社の東京建電を舞台にした八つの短編で成り立つ人間模様。

顧客のためにではなく、会社の利益のために仕事をする。
受注するためにデータ偽装に手を染めてしまい、そのことが後々大問題へと発展していく。

 

 

 

この小説のテーマは

資本主義社会における、会社員としての正義

VS

一人の良識ある人間としての正義

 

 

 

の、闘いを描いている。

もし、あなたが同じ立場であったら

どのような選択をするか?

 

 

 

映画 『七つの会議』は、このあたりが楽しみというポイント

予想評価 ☆☆☆☆☆

ぐうたらダメ社員に見えて、実はその正反対で、正しい信念を持った質実剛健なサラリーマン八角民夫。

その八角を狂言界の至宝である、萬斎さんがどのように演じるかがとても楽しみ。

 

 

まったく個人的な感想なのだが、萬斎さんがピタリとハマる役柄というのは

・どこか間抜けなところが漂う柔らかな役

・強い信念があり勇ましい剛の役

柔と剛を併せもつキャラクターが最高にハマると思っている。

もっとカンタンにいうと、まじめさと不真面目さを併せ持つタイプ

そういう意味では、のぼうの城の成田長親は萬斎さん以外に考えられないと思う。
(過去記事:のぼうの城の野村萬斎さんがカッコよすぎる

 

時代劇で考えると、坂本竜馬や高杉晋作のキャラがハマるんじゃないかな?

 

実際、NHKドラマ『蒼天の夢』で高杉晋作役をバッチリと演じきっている。

この『蒼天の夢』を観てから、わしは萬斎さんファンになってしまった。

 

風雅でありながら、豪毅な漢をバッチリと演じる萬斎さんに惚れてしまったであるよ

そして昼行灯を演じてはいるが、実は正しい信念の持ち主である八角が、虚飾の繁栄を否定して、真実の清貧を貫こうとする人間ドラマに痺れそう・・・

萬斎さんの制作発表のインタビューでは、八角はじめ登場人物は原作と少し違う色合いになっている」とのことだったので、原作を読んだ人もさらに楽しめるのでは?

 

 

 

映画『七つの会議』概要

【原作】池井戸潤『七つの会議』(集英社文庫刊)

【監督】福澤克雄

キャスト

野村萬斎
香川照之 及川光博 片岡愛之助
音尾琢真 藤森慎吾 朝倉あき 岡田浩暉
木下ほうか 吉田 羊
土屋太鳳 小泉孝太郎 溝端淳平 春風亭昇太
立川談春 勝村政信
世良公則 鹿賀丈史 橋爪 功 北大路欣也

 

登場する人物と配役

 

 

八角(野村萬斎)
「居眠り八角」というあだ名で有名。第1話「居眠り八角」の主人公で、物語の主人公。

北川(香川照之)
営業部長。とても怖いことで有名で、営業の者はこの人にだけには怒られまいと頑張っている。ノルマ未達は絶対に許さない人物。

原島(及川光博)
坂戸の後任で、営業一課の課長となった人物。ねじ六の社長との癒着を疑われている。

坂戸(片岡愛之助)
営業一課のエリート。新卒の頃から目覚ましい成績を上げ、課長まで上りつめる。八角の元上司

新田(藤森慎吾)
経理課課長代理。原島課長の癒着を暴こうとする。その結果、大阪に飛ばされてしまう。

宮野(橋爪功)
東京建電のプロパー社員からとしては、歴代初めての社長。

村西(世良公則)
ソニックから出向して、東京建電の副社長を務める。
正義感が強く、素早い行動を起こす。

優衣(朝倉あき)
元営業事務員。新田と不倫をしていた。毎日の単純な仕事に疑問を持ち、東京建電を退職する。しかし退職前に自分が会社に在籍したことへの痕跡を残そうと奮闘する。

 

 

すでに本日2月1日に公開スタートしました。
多分この映画は、かなりイイ予感がするのでオススメします。
そして原作もスリリングで、知らないうちに夢中になってしまう傑作ですので、オススメしまーす!

 

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