鳥取県中部のスーパーでなにげなく精肉コーナーをながめていると
なんと「牛スジ煮こごり」が並んでいるではないか!
いまから29年ほど前に、初めて奈良県にあるお肉屋さんで出逢い
一口食べて虜になってしまった「牛スジ煮こごり」
記憶の片隅にあり、いつか再会できることを夢見ていた「牛スジ煮こごり」
こんなところで逢えるとは・・・
遡ること29年前、奈良県天理市のN精肉店を訪れた時
大将が口をモグモグさせながら、肉を切っていた。
その姿を同行者ふたりでじっと見つめていると「食べてみる?」と言われた。
そしてその茶色い寒天ゼリーのようなものを口に運んでみると
「なにこれ!?メチャ旨いやん!」とおもわず叫んでしまった。
口に入れるとひんやりとした舌触りで、コラーゲンたっぷりのムチムチプルプル食感
そして牛肉の香ばしさとコクが、醤油ベースのスープと共に、口の中いっぱい広がる
それはその精肉店で作った、牛スジやアキレスで作った煮こごりであった。
「大将、これスッゴく旨いです!」と言ったときの大将のはにかんだ笑顔が今も忘れられない。
それ以来「牛スジ煮こごり」には、一度もお目にかかっていなかった。
そんな「牛スジ煮こごり」が目の前に現れたので、いささか興奮してしまった。
そして幸運にもラスト1個、しかも20%オフになった「牛スジ煮こごり」を
買い物かごにねじ込んだ。
ホテルにチェックインして、地酒とともに29年ぶりの「牛スジ煮こごり」を堪能した。
あの時の記憶がそのまま甦るような一緒の味・食べ心地であった。
そして少量の刻んだネギや、赤唐辛子が入っていることに気がついた。
さすが29年前にも入っていたかどうかは、忘れてしまっていたが・・
また材料さえそろえれば、簡単に作れそうでもあった。
主な材料は、牛スジ、アキレス、テール、料理酒、みりん、醤油、砂糖、鷹の爪輪切り など
改めて調べてみると、どうやらお隣の岡山県津山市周辺でよく食べられているらしいことがわかった。そのほか関西の一部でも売られている
「牛スジ煮こごり」は最高のお酒のおつまみであるといえる
牛の旨味たっぷりのゼラチン質と日本酒がよくあう
魚の煮こごりも美味しいけど、俺は断然こっちだな
わたしお酒飲めないから、その美味しさがわからないかもしれない・・・
と心配したあなたも絶対大丈夫!
あっつあつご飯の上に「牛スジの煮こごり」をのせると
その熱でゼラチン質が溶けだしてくる、
そしてよーくかきまぜて、牛スジエキスをまとったご飯をいっきにかっこむと
牛スジ煮込みとご飯がベストマッチ!
ホルモンとかテールとか、ともすると脇役にみえる部位は
煮込んだりするとその旨さを引き出せるよね
ぜひ一度「牛スジ煮こごり」を食べてみて!
お取り寄せもできる
あれ?過去に秘密のケンミンショーでも紹介されてたみたい、知らんかった・・・