これまで一緒に行った女性や、この店をオススメした女性は皆、この店の雰囲気を気に入ってくれている。
まるで大人の隠れ家のような店でもあり、海の近くに住む田舎のおばあちゃんの所に遊びに来たような気持ちになる。
もし意中の彼女を落としたいのなら、自信を持ってここをオススメする。
その店は、東紀州の味処 稲米舎(とうべや)
白石湖を左に見てから、波穏やかなリアス式海岸沿いの道を、車で数分走ると「稲米舎」のカンバンが見えてくる
そのカンバンを左に曲がり、なだらかな坂道を上がると、100年は経っているような石垣がある。
その石垣の上の、うっそうと茂った木々の中に
「稲米舎」は佇んでいる。
ひと目見ただけでは、そこに建物があることはわからない。
裏の駐車場に車を停めて、石畳の通路を歩き
「稲米舎」の前に立つと、林のなかに溶け込むように
建物が目に入る
明治中頃に建てられた、築130年を超える古民家を観ると、まるで時が止まっているかのようにも感じられる。
後ろを振り返ると、矢口湾の奥深く静かな入り江を見下ろすことができる。
玄関までのアプローチの両側には、多種多様な草木が手入れされており、四季折々の景色で楽しませてくれる。
初めての訪問であれば、明るいうちに来て庭や外観を楽しんでもらいたい。
引き戸を引いて玄関に入ると、古民家独特のちょっと
古びたような懐かしい香りにつつまれる。
靴を脱ぎ、お店の人に案内され部屋に向かう。
玄関、廊下、トイレに至るまで、まるで時代劇のセットであるかのような造りにワクワクさせられるだろう。
部屋の雰囲気は、まるで重要文化財の一室のようにレトロ感満載である。
さて料理の方は、前日までの予約制となっている。
正式な懐石料理ではないが、たくさんの料理が少しずつ出てくるスタイルは懐石風といってもいい
魚介はもちろん、米・野菜なども可能な限り、地元産にこだわっている。
夏はウニ、冬は牡蠣、春先は彼岸鰤など旬の物ばかりだが、運良く地元産のタコがあれば、旨味の濃さと粘りのある歯ごたえに驚くかもしれない。
けっしてミシュランの星を獲得したような味ではないが、優しくてどこか懐かしい味わい
また各部屋ごとに土鍋でご飯を炊いてくれるのも嬉しい
これからの冬場には、流通量が少なく幻の牡蠣と言われている渡利牡蠣のコース料理がリーズナブルに楽しめる。
生、酢、焼き、フライ、グラタン、鍋、炊き込みなどフルコースで20個以上の牡蠣づくし
あらかじめテーブルに置かれているランチマットは、ご主人が一枚一枚、絵と詩を描いている。
この辺も、女性の心をつかむ気配りであろう。
味よし、雰囲気よし、勘定よしの三拍子が揃っている
ここまで書いてきて、まるでこの店の宣伝をしている様に思われるかもしれないがそうではない。
これまで何人もの女性に直接聞いてみたのだが、
女性は初デートでいくお店によって、男性を値踏みしている。
つまり店選びに失敗すると、スタートからマイナスになってしまう。
逆に予想以上のお店であれば、あなたの魅力をさらに輝かせてくれる。
想像してほしいけど、
ファミレスチェーン店に行くのと、
今まで行ったことのない、大人の隠れ家的お店に
行くのでは、彼女の期待度も変わってくるだろう。
その期待度の大きさが、恋愛の成就にも影響を及ぼす。
「あなたのことが好きです」と言えなくても
雰囲気の良い店に行くことで、あなたの好意は
彼女に伝わるはずである。
なので、初デートでいくお店は全力でリサーチしてほしい。
初デートさえ上手くいけば、次はモツ焼き屋でも
ガード下の居酒屋でも、好きなところに行ってくれ
それでは、頑張って~(^^)/
追伸:2019年1月より、後継者の方に代替わりする様です。もしかすると、若干の変更があるかもしれない。
出来れば2018年中にどーぞ!