狂言をどんなものかも知らずに、観劇してきました・・・
はじめての人にもわかるように、萬斎さんがやくそく事をジョークを交えながら、あの渋い声でレクチャーしてくれたんです
佐渡狐が終わり、次に萬斎さんが山伏を演じる、蝸牛(かぎゅう)がスタート
あらすじは、主人が祖父のために長寿の薬となる蝸牛(カタツムリ)をとってこいと、使用人に命じる
蝸牛がどんなものか知らない使用人は、頭は黒くて腰には貝をつけ、時々は角をだし、大きいものは人間並みだと教わった
藪にくると山伏が寝ていて、その姿をみた使用人は蝸牛と思い込み、連れて帰ろうとする。
山伏はおもしろがって蝸牛になりすまし、
「雨も風も吹かぬに出ざ釜打ち割ろう」
「でんでんむしむし」と囃させ、二人で浮かれていると、迎えに来た主人はびっくり・・・
むかしの笑い話が今でもオモシロイのか?と疑っていましたが、、、
終わってからサビの呪文を何度も口ずさんでいました(^^)
ストーリーだけを文字で観たら、そこまでオモシロイと思わないかもしれないけど、
歌、舞、語りで演じられると、もうタマランって感じです
そして、佐渡狐でも演者の声の通り方に関心させられたんだけど、
萬斎さんは別格でした、こころ揺さぶられました!
腹の底から発せられる、ビブラートの効いた、低くシブい声!
まるでそこに修行帰りの山伏がいる情景が目に浮かぶような演技!
まさに全身全霊、イタズラ好きの山伏になりきってる演技に感動デス!
そして、現代でも起こりそうな話だからなおさら面白い!
狂言を、おもいっきりオススメしまっす!